産後の尿漏れが止まらない!何科に受診する?

出産は、喜ばしいことである反面、身体にかなりのダメージを受けますよね。

その中でも、産後の尿漏れに驚くママはとても多いです。

尿漏れは、感じる方が多い割になかなか打ち明けにくい問題の一つですよね。

今回は、個人差が大きく他人に話しにくい、産後の尿漏れについてご紹介します。

誰にも言えない!なぜ産後の尿漏れが止まらない?

産後の尿漏れの主な原因は、出産によって骨盤底筋がダメージを負ったことによるものです。

骨盤底筋とは、尿道口から肛門までに渡る筋肉で、排尿や排便をコントロールします。

この部分は、いわゆるインナーユニットの筋肉の一つです。

産後のママもそうですが、まだ筋肉が発達途上の乳幼児でも、

くしゃみや咳をするとおもらししてしまうことがあります。

これは、くしゃみなどで腹横筋に力が入ると、連動して骨盤底筋にも伝わるので、

尿漏れを起こしてしまうからです。

出産後は、骨盤底筋が伸びてしまい、収縮に時間がかかるので尿漏れを起こしてしまうという仕組みです。

筋肉には個人差がありますし、出産時の状況も人それぞれ違います。

つまり、高齢出産したからといって必ず尿漏れが起こるわけでもなく

若いママでも深刻な尿漏れに悩んでいる方は多くいるのが現状です。

こうして個人差があることと、デリケートな話題であることから、

産後の尿漏れは、周りに相談することがなかなか難しいと感じます。

一人で悶々としてしまうと、育児にも影響が出ることもあるので、

医療機関にかかることも考えてみましょう。

産後の尿漏れが大量でひどい!何科に受診すればいいの?

尿漏れの場合は泌尿器科が専門になりますが、産後の尿漏れも同じです。

ただ、中にも尿漏れについては受け付けない泌尿器科もあるようなので事前に調べることをオススメします。

また、女性患者のみの泌尿器科や、女性の泌尿器科医もいるので、

男性に診てもらうのに抵抗がある方はこうした医療機関を探してみましょう。

尿漏れの場合、診察では視診や触診といったことは行わないのが一般的です。

問診と尿検査を中心とした診察で、場合によっては腹部のエコーを行うことがあります。

尿漏れには、強い尿意を感じてトイレに間に合わない切迫性尿失禁と、

お腹に力を入れた時に漏れてしまう腹圧性尿失禁の2種類があります。

産後の尿漏れの場合は、後者の腹圧性尿失禁の可能性が高いです。

この場合、医療機関では骨盤底筋体操を勧められることが多くあります。

産後の尿漏れは治らない?効果的な対処法は?

産後の尿漏れは、時間が経つと骨盤底筋が戻っていくので徐々に治っていくと言われています。

しかし、筋肉の戻り具合には個人差があるので、なかなか尿漏れが治らないと感じる方も多いです。

ここで医療機関でも勧められるのが、骨盤底筋体操です。

骨盤底筋体操は動作が簡単なので取り入れやすく、継続していくと効果が出てきます。

腹筋や背筋などと違い、目に見えづらい部分なので効果が出ているのか実感が少なく感じますが、

尿漏れの頻度が減ってきたということが、確証になるのではないかと思います。

ここでは、簡単な骨盤底筋体操についてご紹介します。

・仰向けになり、膝を軽く立てて、肩幅くらいまで開きます。

・尿道口・膣・肛門を10秒間締める

・50秒かけて緩める

この流れを10セット行います。

1日2回行うようにしましょう。

ポイントは、尿道口・膣・肛門以外の場所には力を入れないことです。

最初のうちはお腹に手を当てて、力が入っていないことを確かめながら行うと良いでしょう。

インナーユニットを鍛える筋トレは、腹横筋は腹横筋、背筋は背筋と

別々に鍛えていきます。

それと同じように、骨盤底筋は骨盤底筋だけを鍛えることが大事です。

そして、骨盤底筋体操と同じように勧められるのが減量です。

これは、産後に5kg以上太ってしまった方限定の話ですが、

太ってしまうことも骨盤底筋に負担がかかりやすいので、

思い当たりのある方は、減量も視野に入れましょう。

まとめ

出産の時にかなりの負荷がかかる骨盤底筋の損傷で起きる産後の尿漏れ。

原因が筋肉なので、回復にかかる時間に個人差があることがご理解いただけたと思います。

最近では、こうしたニーズに応える女性医師がいる泌尿器科や女性患者専門の医療機関もあるので

こういったところにかかるというのも選択肢の一つです。

自宅でできる骨盤底筋体操は簡単な動きなので、

1日2回、思いついた時に実践してみましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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